
毎年、初詣は神田明神(東京・千代田)に行きます。神田明神は商売繁盛の神様『えびす様』を祀っている神社であるため、毎年仕事始めの1月4日には大勢の企業経営陣が初詣に訪れます。私も昨年一年間無事に仕事ができたことへの感謝を述べたあと、「今年は小売業界の人材育成により力を入れた仕事をしていきます」と新たな決意表明をしてきました
私のコーチング研修プログラムでは参加者それぞれに「行動特性」の把握をしてもらいます。
「行動特性」とは、生まれ持った遺伝的特性と幼少期に形成されたコアの性格が、その人が置かれている環境(会社、担当職種、人間関係など)に反応したもので、周りの人から観察することができる特性です。
その行動特性の強弱度を判断する時に使っているのが「仕事志向」か「人志向」か、という視点です。「仕事志向」の強い人は反対を押し切ってでも成果を上げようとするため、いつも表情が厳しく指示的です。これに対して「人志向」の強い人は成果を上げるために周りの人を巻き込もうとするため、誰に対してもオープンで暖かく支援的です。
この両者を比較すると、「『人志向』の傾向を強く持っている人」の方がフランチャイズビジネスで成功する確率は高いと、私は考えています。もちろん、「仕事志向」がいけないという訳ではありません。ビジネスですから「仕事志向」は大切な特性です。ただ「人志向」の弱い人は上手くいかないことが多いということです。
その理由は2つあります。
まず、フランチャイズビジネスの現場では多くの従業員(パート・アルバイト)が働いています。その従業員を育て、やる気を引き出す環境を作ることがビジネスの成功には欠かせません。次に、開業当初の「営業力」がビジネス立ち上げの成否を決めます。この時、誰に対しても積極的に関わることのできる「人志向」の特性は強みになります。
しかし、自分が「人志向」が弱いからといってあきらめる必要はありません。私がコンビニでスーパーバイザーをしている時、担当店の中には「人志向」が弱いにも関わらず成功している方もいました。ただ、そのようなオーナーには「人志向」の強い奥さんや店長などの協力者がいました。
これから開業される方で「自分は『人志向』が弱いかも知れない」と思われる人は、ぜひ「人志向」の強いパートナーを準備してから開業することをおすすめします。
- 筆者 石川 和夫
- 人材育成コンサルタント、中小企業診断士。1958年生まれ。法政大学経済学部卒、セブン‐イレブン・ジャパンでOFC(スーパーバイザー)として7年間勤務後、コンビニ3店、伊レストラン2店を12年間共同経営した後に独立。「コミュニケーション力アップ」ならおまかせ!著書に「スタッフの“やる気”を引き出す法則」(商業界)など
http://www.ark-consulting.com





