お腹いっぱいを分かち合うTABLE FOR TWOの「100万人のいただきます!」

みなさん、10月は「世界食料デー」月間だと知っていましたでしょうか?

NPO法人TABLE FOR TWO Internationalの小暮真久代表。社員食堂や学食をはじめ、コンビニ、ネットスーパー、デパートなど約600の企業や団体が、TFTの活動に全国で参加していて、6年間で累計2185万食を超える給食をエチオピア、ルワンダ、タンザニア、ウガンダ、ケニア、ミャンマーの子供たちに届けたとのこと。給食が食べられるという事は、栄養の改善にもなりますし、子供たちが学校に行って勉強をする動機にもなり、将来の自立にも大きく役立つようです

世界の食料問題を考えましょう、と様々なイベントが催されていますが、そのひとつ、NPO法人TABLE FOR TWO International(テーブルフォーツー、以下TFT)の「100万人のいただきます!」キャンペーンの記者会見に行って来ました。

 

美味しい食事をお腹いっぱい食べられることが、当たり前のように思っている私たちですが、世界に目を向ければ、育ち盛りなのに1日1食食べられれば幸運という子供たちが少なくありません。

 

TFT代表の小暮真久さんによると、なんと、「世界の人口約70億人のうち、先進国では飽食による肥満などの過体重人口が約10億人いるのに対し、開発途上国ではおよそ10億人が飢餓に苦しんでいる」とのこと。

 

TFTは、その不均衡に着目し、先進国ではメタボ解消に役立ちそうなヘルシーメニューで健康を意識しつつ、食べた代金の一部をアフリカなどの子供たちの学校給食として寄付する活動を2007年から続けています。

 

今回のキャンペーンでTFTの活動に初めて参加するというJ.フロントリテイリンググループの大丸松坂屋百貨店では、松坂屋名古屋店のレストラン・喫茶21店舗でお客様もTFTに参加できる対象メニューを用意したほか、大丸・松坂屋6店舗の従業員食堂でチャリティーヘルシーメニューを提供。

松坂屋名古屋店内にある「はらのキッチンプラス」では、「塩麹豆腐のつくねハンバーグ丼」(1100円)を提供。TFTの対象メニューを注文したお客様に、20円の募金協力をお願いします

大丸松坂屋百貨店CSR推進室の岡田康夫さんは、「今回は1万食を目標に掲げています!」と、頼もしい一言。

 

参加企業・団体の中には、宮城県女川町の復幸まちづくり女川合同会社も。

 

東日本大震災で甚大な被害を受けた女川町ですが、「ミャンマーの人々がお金を可能な限り集め支援してくれ、またミャンマー仏教界の高僧が女川の地で震災供養のご祈祷を行ってくれたことなどから、深い感謝の気持を何らかの形で示すことはできないか」との思いがこうじて、TFTへの参加を決めたと、女川町の蒲鉾メーカー高政の社長室長兼企画部長の高橋正樹さん。

女川町の寿司店「女川 お魚いちば 寿司・鮮魚おかせい」は、豪華などんぶり「TABLE FOR TWO 腹八分目女川丼」(1200円)1食につき50円を寄付。また、写真の蒲鉾本舗 高政では、2100円の蒲鉾の詰め合わせ「TABLE FOR TWO詰合せ」を購入すると、「あげかま」1個分がミャンマーの子供たちの給食になります。11月23,24日には、女川の美味と自然を満喫できるツアー(ツアー料金のうち500円が寄付)も予定
Oisixは、購入頻度の高い納豆などの日配品などを対象に、一年を通してTFT活動に参加。今回のキャンペーン期間中には、ハロウィン用のぼっちゃんかぼちゃと、かぼちゃに貼るだけで簡単に「ジャック・オー・ランタン(かぼちゃのおばけ)」ができるシールのセットを販売。シールの台紙の裏面には、かぼちゃのレシピ付きです

未来を切り拓くために、精一杯の日々の中で、誰かのために立ち上がろうという強さと優しさがある女川町の人々、そしてミャンマーの人々には、ただただ頭が下がる思いです。

 

FCの場合、このような取り組みは本部と加盟企業の意思統一や、少し前の「知っとこフランチャイズ」で伊藤達仁先生が解説くださったようにお金の流れをきちんと開示することなども大切になってくると思いますが、店舗網を張り巡らせてビジネスを展開しているFCだからこそ、「何らかの形で社会の役に立ちたい」という気持の受け皿となることも大切といえますね!

FC企業では、ファミリーマートが糖質ゼロのフルーツグミ「ナチュリア ピンクグレープフルーツ」(118円)を全国約9900店舗で発売しているので、要チェックです
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橋本 伊津美

筆者:橋本 伊津美

流通ライター。1976年生まれ、明治学院大学卒業。女性ならではの視点で消費動向やトレンドをウォッチするライターとして活躍。FRANJAでは、有料記事で新連載「温故知新」を、また人気ブログ「橋本伊津美のトレンド小ネタ」(隔週金曜日)を連載中。その他、『日経MJ』(日本経済新聞社)、『日経レストラン』(日経BP社)、『地上』(家の光協会)など多数の流通小売業・サービス関連の新聞、雑誌で取材・執筆中