早く食べておかないと~!!!「サークルKサンクス」のスープ

レンジアップが基本のコンビニ商品のため、半熟卵がゆで卵になってしまったのは仕方なし。出汁は本家本元にかなり近い再現度
レンジアップが基本のコンビニ商品のため、半熟卵がゆで卵になってしまったのは仕方なし。出汁は本家本元にかなり近い再現度

近所のパン屋や食堂が閉店して、「あの味がもう食べられないのか……」と懐かしんだり、「もっと食べておけばよかった」と悔やむことがあります。そんな思いをする前に、と経営統合で姿を消す前のコンビニのオリジナル商品を味わいたいと、今回、向かったのは埼玉の市道沿いにある『サンクス』。
豊富な品揃えを求めて、昼前に到着。店内のオリジナル商品を物色してみると、既に『無印良品』が並んでいて、“ファミリーマート化”の影を感じて若干の焦りが。
「弁当や総菜ならば、まだオリジナル商品だろう」と、ホームページで確認済みのスープコーナーへ進み、手に取ったのは、大阪の老舗店とのコラボ「千とせ 肉吸い」(税込350円)、「完熟トマトのミネストローネスープ」(同298円)、そして「1日1/3野菜の鶏塩スープ」(同310円)。

日本人が一番好きな野菜・第1位の「トマト」のスープで、野菜のゴロゴロ感もあって女性に好かれそうな商品
日本人が一番好きな野菜・第1位の「トマト」のスープで、野菜のゴロゴロ感もあって女性に好かれそうな商品

本当は、このチェーンならではの商品をと思ったものの、ファミリーマートとの経営統合の発表以来、サークルKサンクスの商品担当者の意欲が萎えたのか、「うちしか作れないぞっ!」といった気合の入った差別化商品が見当たらず、「スープ&スープごはん」と、シリーズブランドを冠している商品を選んだ次第です。

もう一つ、各チェーンとも同じでしょうが、「ロイヤルティが入ればいい」と大量生産可能、売れる価格というコンビニ側の事情に譲歩して、コラボ先がそこそこのレベルでOKを出しちゃった感が滲み出ている商品が多いなか、現在の状況で、商品担当者がどれほどの熱意で再現を目指したか、本家の肉吸いを食べた身として、見てみたいという気持ちもありました。

その「千とせ 肉吸い」。本家本元は半熟卵ですが、レンジアップするコンビニがゆで卵なのは仕方ないとしても、肉の量がやや少なめなのは価格を抑えるためでしょう。一方で、出汁の味はかなりの再現度でありまして、千とせの名を冠した商品として納得できる出来栄えだと思います。

「完熟トマトのミネストローネスープ」は、キャンベルのスープ缶の味に近い風味ですが、ブロッコリーなどの野菜が豊富で、炭水化物ダイエットをしている若い女性が喜びそうな商品でした。

薄味に好感は持てても、鶏肉の少なさにはがっくり
薄味に好感は持てても、鶏肉の少なさにはがっくり

「1日1/3野菜の鶏塩スープ」は、野菜の味を感じさせる薄味で仕上げてありますが、小さな鶏肉が2~3カケしか入っておらず、「ムムムッ」という不満が残る商品でした。

『ココストア』の店内調理の弁当や、『am/pm』の冷凍弁当の「とれたてキッチン」(ファミマでスタイルを変えて販売していますが、似て非なるモノ!)、のように、その姿が消えた時に、口の中にその味が蘇るような看板商品がない状態で消えていくサンクスに、寂しさを感じた今回の漫遊でした。

採点星取表(最高★5
(1)品質とそれに対するコスパ ★★★
(2)陳列方法やパッケージセンス ★★★
(3)品揃えの徹底 ★★★★

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今週の調査隊員

海東渉

日本のバブル時代に青春を送った最後の世代。“超”の付く仕事人間で、家庭を顧みなかったことが仇となりバツイチに。独り身ゆえに3食ともコンビニという日もあるほどのコンビニフリーク!シングル親父のコンビニ漫遊記を綴る。