本格チルド弁当の素材の食感のこだわり『スリーエフ』の三ツ星弁当

ハンバーグの中から溶け出るチーズはコクがあるが、下のパスタはやや固め
ハンバーグの中から溶け出るチーズはコクがあるが、下のパスタはやや固め

コンビニが大手3社による寡占化が進むことによって、どの商品も大手がパイオニアで、一番優れていると思われがちです。でも、『デイリーヤマザキ』の店内焼成パン、『セイコーマート』の店内調理、『ミニストップ』のソフトクリームなどのように、大手がこれらに追随したにも関わらず、膨大な広告戦略によって「我が社が元祖」みたいに思わせている商品は沢山あるものです。
この春辺りから、大手が宣伝している「チルド弁当」も、実は本格的な箱弁としての先駆者は『スリーエフ』で、そのグレードの高さは知る人ぞ知る商品だと思っています。
コンビニの弁当には常温で温めずに食べられる「フレッシュ弁当」と、10℃程の温度帯で管理されている「チルド弁当」というのがあるのをご存知の方はかなりのコンビニフリークだと思います。これは菌の管理の関係で、徹底的に熱処理するために、どうしても茶色っぽくなってしまうフレッシュ弁当に比べ、野菜の食感や食材の色彩、味を保てるチルド弁当は、ご飯が固くなってしまうという技術面の難しさがあると聞いています。

豚はしゃぶしゃぶ肉としてはやや小さめ、野菜のボリュームで補っている
豚はしゃぶしゃぶ肉としてはやや小さめ、野菜のボリュームで補っている

それで、コンビニに多い中華丼や親子丼などで、ごはんと具材を混ぜて、ある程度は誤魔化して来たのだと思います。そんな中で炊飯技術をいち早く(おそらく10年くらい前)向上させて、ご飯とおかずが分かれた箱弁を発売出来るようになったのがスリーエフで、「三ツ星弁当」としてデビューしたときのちょっとした驚きは忘れられません。今は大手も追随してきていますがね。
まだまだ大手が自信なげに販売している中で、スリーエフは差別化の武器として大きく展開してきました。
そこで、今回、都内のオフィス街にあるスリーエフの店舗に久しぶりに行ってみました。昼前ということもあり、チルド弁当が6種類ほどありました。試食用に選んだのは「5種のチーズインハンバーグ弁当」(530円・税込)、「胡麻だれで食べる三元豚豚しゃぶ弁当」(525円・同)、「葱たっぷり!鶏竜田ネギマヨ弁当」(515円・同)。

マヨネーズの小袋が付いているが、タルタルソースなら鶏南蛮風で良かった
マヨネーズの小袋が付いているが、タルタルソースなら鶏南蛮風で良かった

3品共、具材のジューシー感が見て取れるレイアウトになっています。レンジアップは必須で、その時間もフレッシュ弁当に比べて倍くらいはかかりますが、
温めて蓋を開けたときの湯気の量や湧き上がる香りは、他チェーンの追随を許さないなぁと改めて感じました。
5種のチーズインハンバーグは、挽肉のほぐれ感は弱かったものの、十分な柔らかさとチーズの風味は、ハンバーグをウリにしているファミレス並には仕上がっています。豚しゃぶ弁当は、ポン酢で食べさせる肉の量、もやしと白菜のシャキシャキ感ともよき加減で、大根の葉を混ぜ込んだご飯がチルドの特徴を活かしています。鶏竜田ネギマヨ弁当は、刻んだ葱の歯応え、竜田揚げにからませた甘酢ダレとマヨネーズの酸味が食欲をそそります。
長年のノウハウから、どういうメニューと食材ならチルドならではの美味しさを活かせるかを知っていることが感じられました。大手のチルド弁当は具材のセレクトを誤っている商品が多いですからね。
スリーエフの一番の問題は、とにかく店舗が少なくなってきていることで、ファンとしては残念な限り。コンビニとはいえ、一度試してみる価値はありますよ!

採点星取表(最高★5
(1)品質とそれに対するコスパ ★★★★★
(2)陳列方法やパッケージセンス ★★★★
(3)品揃えの徹底 ★★★★

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今週の調査隊員

海東渉

日本のバブル時代に青春を送った最後の世代。“超”の付く仕事人間で、家庭を顧みなかったことが仇となりバツイチに。独り身ゆえに3食ともコンビニという日もあるほどのコンビニフリーク!シングル親父のコンビニ漫遊記を綴る。