日本フードサービス協会(JF)は2012年1月25日、会員企業216社による2011年12月度の外食市場動向をまとめた。

それによると、昨年12月度の外食産業の売上状況は前年比101.8%と、3カ月連続で前年を上回った。これは、クリスマスなど年末のイベント需要もあって、外食産業全体として堅調に推移したもので、ファストフード、ファミリーレストラン、ディナーレストランの3業態の売上高が前年比でプラスとなった。

JFでは前年に比べ土曜日が1日多く、雨天日が東京で1日増えたものの、大阪では7日減となったことも売上増に寄与したと見ている。

12月の平均気温が前年に比べ東京でマイナス2.4度C、大阪でマイナス0.9度Cと冷え込んだが、麺類、鍋などの季節メニューが好調だった。ファミリーレストラン業態の焼き肉は、セシウム汚染牛肉など風評被害の影響が薄れつつあり、前月の対前年比88.0%から、今月は95.5%と回復の兆しが見え始めたとしている。

業態別の動向を見ると、ファストフード業態の売上高は4カ月連続で前年を上回った。業種別では洋風が新商品の投入、販促キャンペーン、クリスマス・年末の需要増などで前年比103.9%、和風は季節メニューのヒット、新メニューのメディア露出などが奏功し、前年比106.6%と好調だった。麺類も依然好調で前年比113.1%。ただ、持ち帰り米飯・回転寿司は前年比93.7%と前年を下回る結果となった。

ファミリーレストラン業態の全体では客数100.3%、客単価99.7%、売上高100%と前年並みに推移した。そのうち、洋風の売上高は99.0%と微減だったが、和風は2.5%増、中華は3.9%増だった。焼き肉は前年比95.5%と前年を下回ったが、セシウム汚染牛肉などの風評被害で遠のいていた客足が戻りつつある。

パブ・居酒屋業態の居酒屋は宴会や季節キャンペーンなどで顧客の確保に努めているが、売上高は97.8%と前年に及ばなかった。ディナーレストラン業態の売上高は12月度が100.3%と、9月以来わずかだが連続して前年を上回り、東日本大震災以降の自粛ムードが一服した感があると見ている。喫茶業態は客数が100.3%と緩やかに回復しているが、客単価が微減した結果、売上高は前年比99.6%にとどまっている。