旧ベンチャー・リンクが負債約52億6000万円で倒産

旧ベンチャー・リンク(旧VL)のC&Iホールディングス(松本信彦社長)が3月12日、東京地裁に民事再生法の適用を申請、保全命令を受けたことにより、事実上倒産した。負債総額は約52億6000万円。

旧VLは1981年11月に設立され、経営情報提供とフランチャイズ加盟店の開発代行業務を主業務としていた。特に、全国の中小零細企業の活性化を目的に、信用金庫など全国180の地域金融機関と提携、これらの顧客を会員制クラブであるビジネスリンクパートナー(BLP)として年会費60万円で組織化。BLP会員向けとして地域金融機関経由で約10万社の中小企業向けに経営情報提供やコンサルティング業務を行っていた。

1991年からはフランチャイズビジネスにも乗り出し、外食、小売り、サービス業など全国的なフランチャイズブランドを育成する一方、大々的に、これらのブランドの加盟店開発代行業務や経営指導業務を行ってきた。

さらに、提携したフランチャイズ本部にも出資し、そのフランチャイズ本部が上場する際にはキャピタルゲインを得るビジネスモデルを構築していた。しかし、フランチャイズ加盟店の勧誘を急ぐあまり、開業した店舗から指導不足や説明不足だとしてトラブルが頻発したし、加盟店が加盟したものの店舗を開業できない未出店の加盟店を多数出すなど、一種社会問題化した。現在も、旧VLが開発した元加盟店が旧VLなどを相手に裁判が続き、提携先のフランチャイズ本部と提携を解消する事態が相次いでいた。

2010年9月からはベンチャー・リンクから現商号に変更し、持株会社制に移行したが、実態は変わらなかった。また、業績不振に陥ったため、2009年2月には日本振興銀行と資本・業務提携したものの、日本振興銀行が民事再生法の適用を申請したため、新たな資金調達が困難になっていた上に、取引先や関連会社の経営が悪化。

そのため、関連会社の売却、清算を、事業再編を進めていたが、2011年12月期第2四半期の連結財務諸表において監査法人から監査意見不表明を受け、上場を廃止していた。債権者は約157名で負債総額は約52億6000万円。

また、C&Iホールディングスの連結子会社だったベンチャー・リンクは野田社長など幹部によってM&Aされたが、現在はインクグロウに社名変更し、旧VLと同じ業務を手がけている。

本サイトで利用される画像・文章は筆者、トーチ出版または取材協力先及び素材提供元に著作権があります。 無断での転載や加工、再販等の行為は著作権法違反により罰せられます。
フランジャ編集部

筆者:フランジャ編集部

フランチャイズ総合メディア『FRANJA(フランジャ)』の波多野陽子・編集長および編集スタッフが執筆。日本のフランチャイズに関わる日常的な出来事からトップ人事まで幅広く伝える内容で、フランチャイズ産業界の動きが知りたい方必読