マクドナルドの既存店売上高が8カ月連続で前年を下回る

2番手の『モスバーガー』に店舗数で約2000店も上回る、まさにハンバーガーの“ガリバー”的存在である、日本のハンバーガーチェーンの最大手『マクドナルド』が苦戦を強いられている。

というのも、12月10日に発表した2012年11月の既存店売上高が対前年比で3.1%減となり、8カ月連続で前年実績を下回ったからだ。そればかりか、客単価も11月は0.5%減と、わずかだが前年実績に及ばず、7カ月連続のマイナスだった。

10月までは100円マックなど低価格帯のバリューキャンペーンを実施しているために、既存店売上高、客単価がマイナスとなることは予想されていたが、11月実績が公表されると、そうではなかったことが明らかになった。

低価格帯のバリューキャンペーンの影響で、客単価、既存店売上高が前年実績を割っても、客数が伸びているから大丈夫、という判断があったのだろうが、いざフタを開けてみると、期待されていた客数も11月は前年比2.6%減だったからだ。

頼みの綱の客数まで前年比でマイナスになったことは、バリューキャンペーンなど低価格戦略さえ消費者に通用しなかったことを示していることとなり、これはマクドナルド経営陣にとってショックだったろう。

一方、マクドナルドに比してバイオーダーで、手作りと健康志向のモスバーガーはどうなのか、マクドナルドと同じ傾向を示しているだろうか。

モスバーガーの2012年10月の実績を見ると、既存店売上高は前年比4.7%増、客数は何と6.0%増で、客単価は1.2%減、11月も既存店売上高は4.0%、客数は前年比5.4%増、客単価が1.4%減という結果で、マクドナルドとは対照的に上向き傾向が顕著に表れている。とはいえ、2013年3月期でモスバーガーの既存店売上高がプラスに転じたのは10月と11月だけ、4月から11月までの累計では2.2%減という数字だ。

どちらがファストフードチェーンの傾向を示しているのかは判然としないが、ちなみに『ケンタッキーフライドチキン(KFC)』の数値を見ると、10月の直営の既存店売上高は7.7%減、客数も7.7%減、客単価は0.1%増、11月は直営の既存店売上高が6.8%減、客数は6.5%減、客単価は0.4%減と、この2カ月に限っては直営の既存店売上高と客数の落ち込みが激しい。

現在、年末商戦が激しくなっていが、ファストフード業界ではマクドナルドが業績をどう巻き返すかに関心が集まっている。

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フランジャ編集部

筆者:フランジャ編集部

フランチャイズ総合メディア『FRANJA(フランジャ)』の波多野陽子・編集長および編集スタッフが執筆。日本のフランチャイズに関わる日常的な出来事からトップ人事まで幅広く伝える内容で、フランチャイズ産業界の動きが知りたい方必読