サウナ経営の独立開業で儲かる成功の極意。メリット・デメリットも解説。

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目次

サウナ経営の開業が儲かるメリット・失敗すると儲からないポイント

小規模事業者の課題と動向

  • 設備の老朽化や経営上の不安、資金調達の問題から小規模事業所の廃業も進んでいる。
    全体としては、業界は中規模から大規模へのシフトが見られる。
  • 健康増進というサウナ本来の目的への関心が再び高まり、デトックス効果を求めるメディカルサウナや美容サウナ、遠赤外線サウナなどの質的変化が見受けられる。
  • サウナは愛好者に支持され続けているが、その利用は専門業者よりもスーパー銭湯や健康センター、スポーツクラブ、ビジネスホテルなどに付属する形態が主流となっており、市場全体の拡大にはあまり寄与していないとされている。
  • サウナ設置工事会社によると、住宅市場における差別化戦略として、個人住宅へのサウナ導入が増加している。

現金収入の多さ

  • サウナ業界における取引形態と条件を分析すると、サウナの売上げは主に現金での収入が大半を占めており、クレジットカード利用時の入金遅延はあるものの、掛売りはほぼ発生しない日銭経営が一般的である。

年代別サウナ利用傾向と健康意識

  • 年代別、地域別のサウナ需要に関して分析すると、50代および70代の男性が特に多く利用していることから、これらの年代における健康への意識がサウナ利用の一因と考えられる。
    ただし、直近では若いビジネスパーソンの利用が増えてきている。
  • また、女性の需要は業界全体において重要な要素であり、サウナ業界においても女性の需要を積極的に取り込む必要があるとされている。

サウナ導入の普及と業界の変化

  • サウナ設備を提供する業者によれば、一般家庭でのサウナ導入の増加や、公衆浴場やスポーツジムなどでの併設が普及しており、これがサウナ専門業者の減少にも繋がっていると考えられる。
  • 現在のサウナ設置動向は、多くが専門業者ではなく、フィットネスクラブや大規模スポーツ施設、ビジネスホテルなどの兼業業者によるものが主流である。
    温泉ホテルでは風呂の種類を増やすためにサウナを設置する例も増えており、個人住宅への導入も増加している。

サウナ設備の概要と安全規制

  • サウナ設備に関する安全規制では、火災予防条例に基づき、サウナの温度が異常に上昇した場合に熱源を遮断する手動または自動の装置が必要とされている。

顧客増加のための独自プロモーション戦略

  • 顧客数を増やすためには、専業業者としての独自のメリットを生かしたプロモーションが不可欠である。
    例えば、スポーツ愛好者向けのサウナ、医療やリハビリ機能を備えたサウナ、美容に特化したサウナなど、特定のターゲットに焦点を当てたマーケティング戦略が求められている。
    最近では、キャンプでの利用ができるテント型のサウナも人気である。

サウナのリラックス効果を高める照明技術

  • 海外ではサウナ室の照明を変えることで顧客のストレスを軽減する試みが行われており、リラックス効果やモチベーション向上のための照明が用いられている。

競争が激化した場合の経営改善戦略

  • サウナ業界の経営改善および収益向上のポイントとしては、一般公衆浴場やスーパー銭湯、宿泊施設などの競合が多い中で、利用者の増加や収益力の向上が極めて重要である。
    利用者を増加させるためには、利用者のニーズをいかに実現できるかが鍵となる。
    健康増進を目的とする利用者に対しては、より効果的な利用方法や場所での専門家によるアドバイス提供が有効である。
  • 収益性を向上させるためには、単に入浴サービスだけでなく、付帯サービスの充実が重要である。施設の清潔さや利用しやすさ、高品質な従業員サービス、リラクゼーションや癒しの提供、体のメンテナンスに関する情報提供など、競合他社との差別化が必要である。
    これにより、顧客満足度を高め、リピーターを増やすことが、競争の激しい業界で生き残るための鍵となる。
  • サウナ経営をする上では、当然ながら、売上高の推移に注目することが重要であり、客数・客単価などにも分解を行った上で、デイリーレベルでの経営のモニタリングをする必要がある。

経営上の課題と収益性の向上戦略

  • サウナ業界の経営上の課題として、収益性の低下が挙げられている。
    これに対し、「顧客の潜在ニーズをどう顕在化させ、適応していくか」という問題が提起されている。
  • サウナ事業の「収益性」に関連する問題としては、質の高い水や燃料、特に石油製品の価格変動、施設の老朽化に伴う修繕費の増加、人件費の上昇などが経営を圧迫している。
    さらに、岩盤浴など他業種との競争やマッサージ客の減少も売上げを阻害している。
  • コスト削減の対策としては、井戸水の利用、節水型シャワーヘッドの使用、水の再生利用や省エネルギー機器の導入などが行われている。

サウナ業界の付加価値と健康産業への位置づけ

  • サウナを健康産業の一環として位置付け、様々な付加価値を提供する方向性が有効である。
    具体的には、異なる種類の浴場、マッサージや体のケア、照明や音響による心のケア、健康食の提供などが考えられる。
    特に働く女性を対象とした、週末のストレス解消を目的とした癒しの空間を提供するホテルも注目されている。

サウナの種類とその健康効果

  • サウナの種類には複数あるが、大きくは①蒸気浴、②釜風呂、③ロシア風呂、④蒸気箱浴、⑤熱気浴、⑥ローマ風呂、⑦フィンランドサウナなどが挙げられる。
    これらはそれぞれ異なる温熱浴法を提供しており、サウナの多様性を示している。
    直近では主に女性に向けた、よもぎ蒸しなどのメニューも人気となってきている。

サウナの市場規模

  • 市場規模については700億円から1,000億円程度と考えられている。現在、サウナ施設はスポーツ施設やホテルなどで併設されることが多くなり、利用者は広がっている。

遠赤外線サウナの特性と健康への影響

  • 遠赤外線サウナに関して、太陽光に含まれる赤外線の一種である遠赤外線は、特に波長が長く、人体の細胞に活性をもたらす特性を持つ。
    赤外線は皮膚下に深く浸透し、血行を促進し発汗を助ける効果がある。
    遠赤外線サウナでは、遠赤外線を放射するセラミックス素材が熱源として使用され、50~80°Cの比較的低温でも効果が高く、心臓にかかる負担も少ない。
    また、体内の老廃物や有害物質の排出に効果的であるとされる。
  • サウナ設備の概要としては、主要な設備にサウナ室、水風呂、シャワー設備、バイブラバス、超音波バスなどがあり、一部には遠赤外線サウナも導入されている。

サウナ施設の付帯設備と顧客単価の向上

  • 付帯設備として、休憩室、駐車場、仮眠室、遊戯室などが設けられており、トレーニングルーム、レストルーム、マッサージ室、エステ室、パブレストラン、岩盤浴などが客単価を上げるために導入されていることが多い。

サウナの健康効果と市場の成長

  • サウナは「熱気や蒸気による浴室で発汗を促し、体内の不要物質を除去し、新陳代謝を活発にし、健康を向上させる施設」とされており、この健康への効果も医学的に認められており、広く支持されている。
    経営者をはじめとしたビジネスパーソンの間で、ブームが巻き起こっており、施設数が急増していった。

サウナ事業の法規制と遵守事項

  • サウナを開業するには、事業に関連する法規制や条例の理解も重要である。
    • 公衆浴場法: 特殊浴場として位置付けられ、許可が必要。
    • 消防法: 特定防火対象物としての規定。
    • 食品衛生法: 飲食提供を行う場合の規制。
    • 都道府県条例: 出店地域に関連する条例。
    • 風俗営業等取締法: 飲食併設の場合の規制。
    • 大気汚染防止法: 重油使用による煤煙などの規制。
    • 建築基準法: 敷地や建築物に関する法規制。

ホテルにおけるサウナの利用と戦略

  • 都市部のホテルでは、サウナを利用して美容とストレス解消、リラクゼーションの提供を囲い込み戦略の一環としている。

サウナ経営のキャッシュフロー分析

  • キャッシュフロー分析の観点からは、営業活動からのキャッシュフローは少なくとも黒字、つまりプラスでなければならない。マイナスとなる場合、営業の継続が困難になることがある。
  • 投資活動に関連するキャッシュフローは、通常、適度な赤字(マイナス)であることが望ましい。
    これは、企業が適切に設備投資を行っていることを示し、企業規模によって許容される赤字の額は異なる。黒字(プラス)が続く場合は、それが設備の老朽化を示唆しているケースがある。
  • 財務活動によるキャッシュフローは、原則として収支が均衡しているか、わずかにマイナスであることが理想的である。
    新規資金調達が行われた場合、それによってキャッシュフローがプラスになる。

専業業者と兼業業者の収益構造

  • 専業業者は入浴料からの売上げを期待できるが、兼業業者の場合、入浴料は兼業料金に含まれているため、入浴者が増えても直接的な売上増加にはつながりにくい。

サウナ経営の開業資金と投資回収期間

  • 支出面では、人件費、水道光熱費、リネン費、設備投資のための借入れ利息、賃貸物件の場合は賃借料などがあり、これらの支払いは通常1か月の猶予期間をもって行われる。
    サウナ業者は設備投資に多額の資金が必要で、設備資金として土地や建物本体を除き、およそ80万~120万円程度が必要とされ、100坪の施設では約1億~1億2,000万円の投資が必要である。
    業務用のサウナ室は約1,000万円程度が標準で、高温低湿の環境による設備の炭化と老朽化が顧客減少に直結するため、3~5年ごとの模様替えが必要とされている。
  • もちろん個社別に収益性は異なるが、投資の回収期間は、土地・建物を除いても10年以上かかる場合も多く、戦略が描けていないならば、気軽に投資できるビジネスではない。

収益状況と料金体系の多様性

  • 収益状況については、サウナ専業業者の料金体系は営業時間帯ごとの入浴料金が基本で、売上は入浴料とマッサージ料、飲食代などで構成される。
    売上の比率は通常5対5で、規模が大きい施設ほど飲食代などの比率が高くなる傾向にある。

サウナ施設における付加価値サービス

  • 利用者のニーズに応えるため、映像設備の導入、デラックスルームや宿泊コースの提供、食事や飲料の充実などが行われている。
  • サウナ愛好家の間では「オロポ(オロナミンC+ポカリスエット)」と呼ばれるような、特性ドリンクが好まれることが多く、ドリンクなどにおける収益も期待できる。
  • オリジナルメニューの開発における差別化も期待できる。
  • 「サウナイキタイ」などのサウナ専門サイトも立ち上がっており、サウナ愛好家におけるコミュニティーの醸成や、集客に寄与している。

日本の公衆サウナの歴史と文化

  • 日本での公衆サウナの歴史は、1957年の「東京温泉」の開業に始まるとされている。1964年東京オリンピック時にフィンランド選手村に設置されたサウナがモデルとなり、特に関西地方を中心に商業サウナが普及した。
  • 昭和40年代、日本経済の高度成長と共にサウナは爆発的な人気を博し、ピーク時には約4,000の店舗があった。
    しかし、1970年代のオイルショック以降の経済不況の影響で、約40%の店舗が廃業し、店舗数は約2,400店にまで減少した。
    直近では、サウナブームの影響でまた施設数を伸ばしてきているが、都市圏での施設数が急増したことで、競争は激しくなってきている。

サウナ施設の財務安全性と固定費問題

  • 財務の安全性の面では、サウナ施設は固定比率が非常に高く、自己所有不動産の場合の固定資産回転率は約0.3~1回転となる。
    経費の中で変動費の割合が低く固定費が大きいため、損益分岐点の売上高が高く、売上が低下すると採算割れのリスクがある。

サウナ市場の成長潜在力と顧客ニーズ

  • 成長性に関しては、サウナの健康と美容に対する潜在需要は非常に大きいとされるため期待できる状況である。
    適切なニーズの把握と、適切な施設の提供、個々の入浴者に合わせたプログラムを提供することで、利用者の増加が見込まれる。
    特に高齢者層と女性に対するアピールが今後の重要なターゲットとなる。
  • 最近では、エグゼクティブ向けに高単価のサブスク型個室サウナなどのビジネスも伸長している。

女性客向けのサウナ設計とサービス提供

  • 最近では特に女性客を意識した店舗設計やサロンづくりが重視されており、女性専用のサウナではアロマ水の使用、温度と湿度の調整、薬草の利用、読書用の本の提供などが行われている。

地域ごとのサウナ施設の分布と特徴

  • 地域別に施設数を見ると関東エリアが最も多く、これに続き関西エリア、中部エリア、九州・沖縄エリア、中国・四国エリアが多い。

サウナ経営の開業に、必要な初期費用・開業資金

設備投資額1億750万円
賃借料310万円
保証金750万円
  • 都市圏の100坪程度の賃貸物件における開業資金の事例を紹介する。
  • スーパー銭湯の開業などと比較すれば、格段に低資金での開業ができるが、設備投資だけでも1億程度は必要とされるため、開業費用の面から気軽に個人が参入できるビジネスではない。
  • ただし、オートロウリュの導入をしないなど、設備面でも安価に済ませるなどの工夫や、物件を小規模に抑えるなどの工夫で開業資金を抑えることもできる。
  • 日本政策金融公庫の生活衛生貸付などを利用することで、開業の際の資金調達を容易にすることもできる。
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サウナ経営は儲かる?収支モデル・損益計算書を公開!

項目金額売上対比率
売上高¥219,576,320100.0%
人件費¥74,978,32034.1%
賃借料¥37,200,00016.9%
水道光熱費¥17,900,0008.2%
その他経費¥18,700,0008.5%
営業利益¥70,798,00032.2%
  • サウナは立地によって大きく異なるが、営業面積が100坪で、1日あたりの入浴客が100~200人、入浴料が1,500~2,500円、マッサージ料が1,500~2,000円、食事込みの平均単価が3,500~4,500円であれば、1日の売上げは約40万~60万円となる。
    年中無休で24時間営業が一般的であるため、年間売上高は約1億5,000万~2億2,000万円になるとされる。
  • 支出の標準割合としては、人件費が35%前後、水道光熱費が10%前後、その他の経費が10%前後であり、総合的なランニングコストは60%~70%前後になる。
  • これから減価償却費や支払利息を差し引くと、初年度の営業利益は少ないが、運営年数を重ね、入場者数が順調に伸びれば、売上高が安定し、営業利益も増加する。
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