「観葉植物レンタル・リース事業」の独立開業で儲かる成功の極意。メリット・デメリットも解説。

目次

「観葉植物レンタル・リース事業」の開業が儲かるメリット。失敗すると儲からないポイント

観葉植物レンタル料金体系と特殊植物の取扱い

  • 観葉植物のレンタル料金体系は、各サイズによって異なる。例えば、背の高い特大鉢から普及している大鉢、中鉢に至るまでの各種サイズに対して、Lサイズの月額は2,500円前後、Mサイズは1,500円前後、Sサイズは500円前後と設定されており、この料金には配送や定期メンテナンス費用も含まれている。
    独特な枝ぶりや幹の曲がり方を持つ観葉植物や、特殊・希少種、特大鉢、小さな鉢や花付きの植物については、通常の料金とは別に追加のレンタル料が必要である。

人材育成とフランチャイズの役割

  • 「観葉植物レンタル・リース事業」は労働集約型産業であるため、質の高い技術と経験を持つ人材の確保と育成が求められている。
    そのため、フランチャイズなどを通じて、未経験者の熟練度を短期間で上げる方式なども発展してきている。

観葉植物の市場規模と業界先駆者の貢献

  • 市場規模については、農林水産省の調査によると、鉢もの類の年間出荷量は2億を超えおり「観葉植物レンタル・リース事業」は400億円を超えると考えられている。
    花き小売市場の全体規模は1兆円前後であることを考えるとニッチなマーケットと言える。
    「観葉植物レンタル・リース業界」の代表的な企業であるユニバーサル園芸社は、レンタルグリーン事業で50億円を超える売上を作っており、業界全体の成長にも寄与している。

観葉植物レンタル・リース業者の関連事業展開

  • 関連事業として「観葉植物レンタル・リース事業者」は得た経験やノウハウを活かし、園芸関連商品の販売や植栽管理などを展開している。
    具体的には、ギフト商品や生花、観葉植物、各種園芸資材の販売、イベントや展示会でのグリーンフラワーディスプレイの請負いやレンタルなどがある。
    新規事業としての拡大戦略も描きやすいという特徴も持っているのだ。
    これらの関連事業には観葉植物や鉢カバーの配送、贈答品としての植木や切り花の活け込み、季節商品の販売などが含まれる。
    イベントや展示会での観葉植物や園芸関連商品の販売や、期間限定サービスの提供も行っている。

業界の課題と収益基盤の強化戦略

  • 業界の課題と展望についても解説をしていく。
    ニッチなマーケットではあるが、エリアによっては競争が激しいため、収益基盤の強化が必要とされている。
    関連事業やサービスの提供、壁面緑化や屋上緑化などの園芸関連商品の取り扱いが重要な対策の1つと言える。

新規参入者と既存事業者の競争環境

  • ここからは観葉植物リース・レンタル業界の現状と、関連するサービスについて説明していく。
    この業界は法的規制が少ないため、新規参入者と既存事業者との間で競争が激しい。
    多くの地域密着型の小規模事業者がリースやレンタルを販売手法として取り入れており、最近では東京、大阪、名古屋などの都市圏で、自社便を使ったサービスを展開する企業や、フランチャイズチェーンを展開する企業も出現している。

レンタル・小売業者への販売チャネル

  • 生産者や市場から仕入れた植物を観葉植物の小売・レンタル業者に販売する役割を担う。
    東京都内では江戸川区などが集積地である。

天候不順等の外部環境の変化による影響

  • 開業後は、外部環境への対応も非常に重要なファクターとなっており、景気変動に対応するための企業体質の強化も必要とされる。
    景気以外にも、外部環境の変化として重要なのは「天気」である。
    天候不順が起きると、レンタル・リースをする商材の確保において問題が発生する。
    例えば、アジアンタムやインドゴムなどの知られた植物を含む多くの観葉植物が国内で生産されている一方で、海外からの輸入も行われており、世界情勢の変化によっては確保が難しい植物も存在する。

観葉植物の生産とインターネット販売の増加

  • 観葉植物は、日本全国の暖かい地域で生産されており、愛知県や埼玉県が主要な生産地である。
    近年では、インターネットを利用して自社ECサイトやアマゾンなどでの販売を行う生産者も増えている。

壁面緑化や屋上緑化の需要拡大と業界の安定性

  • 市場の需給動向として、横ばいの傾向はありつつも、地球温暖化への意識の高まりや省エネ志向、企業の社会貢献活動といった要因により、壁面緑化や屋上緑化などの需要が高まっている。
    このため、業界の需要は安定している。

植物専門配送業者の利用とその費用

  • 植物専門の運送業者に配送が委託されるのが一般的である。
    これは、植物を扱う配送業者が少なく、小口注文の際に配送費が高くなりがちであるためだ。

開業における資金計画と設備投資の重要性

  • 新規店舗の開業では、設備投資、保証金の準備、レンタル事業固有のシステム導入やバックアップサーバー設置に必要な資金の見積もりが必要である。
  • 一般的に「観葉植物レンタル・リース事業」の総資本利益率は高く、総資本回転率も比較的高い。
    開業後は、有形固定資産の回転期間や在庫管理の効率化を図ることが重要である。

卸売市場の構造と観葉植物流通の特徴

  • 卸売市場は中央市場と地方市場で構成され、日本全国に存在する。
    東京都の卸売市場は東京都が運営し、そこで卸売業者が活動している。

現金決済の普及と企業間取引のリスク管理

  • 現金決済が一般的であるものの、企業間取引における手形決済などには注意が必要となる。

収益性と効率化の課題と戦略

  • 収益性の面では、「観葉植物レンタル・リース事業」の売上総利益率は高いが、経常利益率は低いことが課題とされている。そのため、販売費や管理費の効率化が求められる。
    開業前は、業界の代表的な企業であるユニバーサル園芸社の収益構造をよく分析することが必要だ。

ホームセンターの影響と市場取引の仕組み

  • 卸売市場や仲卸(一部は直接生産者から)から観葉植物を仕入れ、法人や個人に販売・レンタルしている。
    最近ではホームセンターのバイイングパワーが強くなり、観葉植物流通量に大きな影響を与えている。
  • 市場での取引は注文、相対、セリの3種類で行われる。大規模な観葉植物レンタル業者は市場で直接仕入れることができるが、小規模業者は時間がないため仲卸との取引が重要である。

観葉植物レンタル・リース事業のニッチマーケットと成長ポテンシャル

  • 観葉植物は植物の美しさを楽しむことを目的としており、リラクゼーションにも効果があるとされている。そのため「観葉植物レンタル・リース事業」はニッチなマーケットとして注目を集めている。
  • グリーンサービス業は観葉植物のリースやレンタルを中心に、イベントの装飾や植栽の施設、メンテナンスなど幅広いサービスを提供している。

鉢カバーのデザインがレンタルサービスに与える影響

  • 鉢カバーのデザインも、観葉植物のレンタルサービスにおいて重要な要素である。標準的にはプラスチック製の鉢カバーが基本であるが、オプションで様々なデザインの鉢カバーへの変更ができる。
    スタイリッシュな陶器製からナチュラルな素材、重厚な雰囲気のものまで、多様な特殊な鉢カバーが提供されており、これらはレンタル料金を上げる手段として利用される。

定期メンテナンスと植物交換サービス

  • 提供されるサービスには、月に一度のメンテナンスが含まれる。
    メンテナンスでは、植物の状態の確認、水やり、落ち葉の清掃、必要に応じた植物の交換、余計な枝の剪定や形状の維持、害虫駆除や施肥による植物の健康管理などが行われる。
    また、植物が枯れた場合には、新しい植物への交換が行われる。

収益回収の主流と燃料費上昇への対応

  • 現金による収益回収が主流のため、通常は運転資金の必要性は低いが、意外な燃料費の上昇が生じることがあり、この場合、燃料の高騰分を製品価格に反映させることができないと、輸送費や暖房費、仕入れコストの増大により、緊急運転資金が必要となる場合がある。
    自然災害などにより事業基盤や流通施設に被害が出た際の資金調達も考慮する必要がある。

開業に関連する法律

  • 本業界では顧客情報の扱いが重要な役割を果たしている。この情報の守秘義務を果たすため、契約締結や社内規則の整備などを通じて管理体制の強化が不可欠である。
    法令遵守は、個人情報保護法の範囲が拡大する中で特に重要視されており、管理不備による情報漏洩は甚大な損失を招く。
  • 本業界に関連する法律は多くあり、道路運送車両法、道路交通法、自動車NOx・PM法、廃棄物処理法、農薬取締法、都市緑地法、種苗法など、多岐にわたる法律が存在する。
  • 開業する際の資金調達としては、新事業への挑戦を目指す中小企業や小規模事業者に向け、日本政策金融公庫からの融資を利用する事ができる。

当座資産管理と売掛金の厳格な監視

  • 「観葉植物レンタル・リース事業」の経営においては、当座資産の管理が重要であり、特に回収率が低い売掛金や受取手形の存在がないかを厳しく管理することが必要だ。

固定資本比率の管理と自己資本の重要性

  • 在庫資産の状態を把握し、その処分価値を見積もることも重要な経営管理である。
    固定資本比率が高い場合、借入金への依存度や、現金の使用状況をチェックする必要がある。
    もちろん戦略にもよるが、できる限り予期せぬ業績の変動や、金融市場の不安定性に備えて、自己資本を高く保つ方が良い。
  • 商品やサービスの販売からの収入、原材料の仕入れや従業員給与の支出なども、常に目を配る必要がある。

売上債権管理と過剰在庫のリスク

  • 法人への売上比率が高い場合は、売上債権の回収条件、不良債権の発生や支払条件の変更、過剰在庫の有無などを常にチェックする必要がある。

投資活動への充当と資金調達の戦略

  • 営業活動から生じた現金や資産売却、新たな資金調達を、投資活動にどの程度充てるかを考え抜くことも重要だ。
    実際、ユニバーサル園芸社のキャッシュフロー計算書を分析すると、同社は本業からの収益と新規資金調達の一部を投資活動に充てていることが分かる。

海外市場への進出とグローバルなビジネス展開

  • ユニバーサル園芸社は、連結子会社などを通じて海外で事業を展開しており、シンガポールの会社も子会社化することで、海外市場への足がかりを築いている。

顧客サービスと専門性の強化

  • 開業後に更なる成長と安定経営をする為には、顧客サービスの質の向上と、専門性の強化が必要である。競合他社との明確な差別化を図り、事業の拡大を通じて収益性を高めることができる。
    レンタル事業で培った経験、知識、信頼性を活用し、関連事業への展開も事業基盤の強化に寄与する。
  • 異業種との連携による地域での事業展開も、事業拡大の重要な手段となり得る。

コーポレートガバナンスと内部統制の強化

  • 近年は、コーポレートガバナンスや内部統制の強化が、小規模事業者にとっても重要な経営課題となっている。その為、環境変化に適応するための行動規範の見直しや実践、定着が必要である。

人材確保と育成の重要性

  • 「観葉植物レンタル・リース業界」では人材の確保と育成が重要な課題であり、意識の高い人材を計画的に採用することが重要である。独自の研修や成長体制を構築することが中長期的な経営安定に繋がる。

市場変化への対応と経営危機管理

  • 観葉植物リース・レンタルは園芸関連商品の一つであり、生活や企業運営に必要不可欠なものではない。その為、開業初期にはなかなか手が付けられない事が多いが、事業が安定した後は、市場が将来的に縮小する事態にも備えることが大切である。
    観葉植物レンタル以外の代替品や、他の商品への対応策を考えることは経営危機管理上重要となる。

価格競争とコスト管理のバランス

  • 市場の競争が激化し、価格競争になると、商品価格の下落が重要な経営課題に発展する。
    労働集約型事業であるため、高い顧客満足度を保つために適正価格の維持が不可欠である。
    そのため、価格下落に対応するためのコスト削減方法や販売拡大の代替案を検討することが重要となる。

「観葉植物レンタル・リース事業」の業務内容

  • ここからは「観葉植物レンタル・リース事業」における業務内容や、メリットについて解説をしていく。
  • 草花や植木のコーディネート、レンタル、メンテナンス
    室内設置では、顧客の要望や条件を確認し、適した観葉植物を提供し納入する。
    納入後は定期的に訪問し、植物の交換や水遣り、清掃などのメンテナンスを実施する。
    室外設置では、屋外プランターの花理や、様々なグリーンや園芸装飾品の対応も行う。
  • アートフラワー(造花)のオブジェ、ディスプレイの製作、レンタル、メンテナンス
    アートフラワーは、自由な組合せや造形が可能で、観葉植物の設置が難しい環境や特定の要件に対応するために用いられる。
  • 切花のレンタルとメンテナンス
    定期的に届けられる切花を使用した活け込みのサービス。
    主に企業の受付などで需要があり、週ごとの交換が一般的である。
  • 「観葉植物レンタル」の流れは、顧客からの問い合わせから始まり、訪問、提案、見積り作成、契約、納品・設置、そして納品後2週間を目安にメンテナンスを実施するという手順が基本となる。

「観葉植物レンタル・リース事業」の顧客側のメリット

  • 顧客にとって「観葉植物レンタル・リース事業」を活用するメリットとしては、以下の点が挙げられる。
  • コスト効率:月々の費用が低く、枯れた植物の無料交換ができる。
  • 季節に合わせたグリーンの利用:季節ごとに適したグリーンを楽しむことができる。
  • 設置環境や配置の相談サービス:専門家によるアドバイスが受けられる。
  • 手間の軽減:植物の選定や廃棄の手間が省ける。

「観葉植物レンタル・リース事業」の開業する上での基本知識

  • 「観葉植物レンタル・リース事業」を行うならば、最低限、下記の観葉植物の知識は押さえておく必要がある。
  • インドゴム(クワ科)
    原産地はインド・アッサム地方である。一般的には厚く丸い葉が特徴で知られている。やや乾燥に敏感な性質を持つ。
  • シェフレラ(ウコギ科)
    この植物は中国南部と台湾が原産地で、「ホンコンカポック」という名で親しまれている。一般的な観葉植物として店頭や庭先でよく見られる。非常に頑丈で、南日本では屋外で越冬することが可能である。
  • サンセベリア(リュウゼツラン科)
    アフリカの乾燥地帯が原産で、日本ではチトセランとして知られている。縞模様の斑入りの長葉が特徴的で、「トラノオ」とも呼ばれる。乾燥や日光不足にも強い性質を持つ。別名としてサンスベリアも使用される。
  • ドラセナ(リュウゼツラン科)
    この植物はアフリカ、アジア、アメリカに分布し、「リュウケツジュ」「アオワーネッキー」「幸福の木」といった多様な種類がある。乾燥地帯の植物であり、水やりが少なくても生存する。ドラセナ・サンデリアーナは「万年竹」「ミリオンバンブー」とも呼ばれ、挿し木を水につけるだけで根が生じ、育てやすいが、寒さには弱い。
  • アジアンタム(ワラビ科)
    イチョウの葉の形をした葉が特徴で、南日本では野生化している。やや乾燥に敏感な性質がある。
  • アレカヤシ(ヤシ科)
    マダガスカルが原産地で、大きな葉が特徴。そのため、ホテルのロビーなどでよく見かける。
  • ネオレゲリア(パイナップル科)
    ブラジル原産で、長い葉が放射状に広がる。茎の中心部に水を蓄え、水遣りは土だけでなく中心部にも行うのが良い。「フランドリア」「トリコロール(トリカラー)」といった品種が存在する。
  • オリヅルラン(ユリ科)
    原産地は南アフリカで、ランナーを出し子株を形成し、白い花を咲かせる。植物自体は丈夫だが、乾燥には敏感であり、頻繁な手入れが必要である。
  • スパティフィラム(サトイモ科)
    中米が原産地。濃い緑色のつややかな葉と黄色い花、白い仏炎苞が特徴で、乾燥すると葉がしおれやすい。日光に直接当てると葉焼けしやすい。
  • 本記事の内容は調査時点のもので、独自調査による推測の情報を含んでおります。数値等の情報を含め保証されるものではありません。
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